「ドラえもんは物語る」

ドラえもん

ドラえもんをよく読み、考察好きな方にとってはたまらない本です。

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ドラえもんは物語る 内容

著者は不二子・Fのファンなら多くのひとが知っているブログを運営している「稲垣高広」氏。知らない方でも、ドラえもんが好きならこの本は必読です。

様々な視点から5つの話を掘り下げています。

・うそつきかがみ
・かげがり
・ペコペコバッタ
・ゆめふうりん
・ゆめの町、ノビタランド

うそつきかがみ

うそつきかがみ 扉絵

てんとう虫コミックス2巻に収録されている『うそつきかがみ』。

その名の通り、嘘をつくかがみというひみつ道具です。のび太をはじめ、みんながその嘘にひっかかります。

嘘の内容は、鏡を見るとやけに美形化された自分がうつるというもの。さらに、言葉によってその人をおだて、悪意のあるアドバイスをしていく…というもの。

このテーマでは、「うそつきかがみ」に関連する他の作品、鏡に関するドラえもんの話が取り上げられています。

かげがり

かげがり 扉絵

てんとう虫コミックス第1巻に収録されている『かげがり』。

草刈りを頼まれたのび太が、めんどくさいといった理由からドラえもんがだしたハサミのひみつ道具が影を切り取り、草刈りを代行させる。このハサミには名前はついていませんが、通称「影切りハサミ」と呼ばれます。

楽をできたのび太ですが、30分をすぎたら影をくっつけないと大変なことになると言われていたにも関わらず、次の用事を代行させてのび太は外出してしまいます。実はこの切り取った影は二時間も経つと知恵を付け、本物と影が入れ替わってしまうという…珍しくホラーテイストの話です。

ここでは、「影」に関する他の作品との比較されています。

ペコペコバッタ

ペコペコバッタ 扉絵

てんとう虫コミックス第1巻に収録されている『ペコペコバッタ』。

道路を歩いていただけなのにサッカーボールを顔面に受け、謝罪を求めたのにも関わらず何故かのび太が悪いという結論に。それに憤怒したドラえもんが出したひみつ道具が「ペコペコバッタ」です。

ペコペコバッタに取りつかれた人は、自分のしたことを猛省し、謝罪します。

このテーマでは、「ペコペコバッタ」に盛り込まれている小ネタについて書かれています。

ゆめふうりん

ゆめふうりん 扉絵

てんとう虫コミックス第2巻に収録されている「ゆめふうりん」。

いじめられっ子のび太の将来の夢は「ガキ大将」になること!…それを聞いたのび太のパパとドラえもんはがっくりします。しかし、そこで出したドラえもんのひみつ道具が「ゆめふうりん」。この音を聞いたひとは、意識は寝ていても体は起きているときと同様に動くというもの。

そこでのび太はみんなを集め、ガキ大将という夢を叶えようとします。ジャイアンの真似をし号令をかけ、すもうをとりますが全員に負け、ドラえもんがやらせで勝たせようとしてもつまづいて転んでしまうのび太。あの名言「のび太くんに負けるのは、たいへんむずかしいことなんだなぁ」はこの話で生まれます。

このテーマではモチーフである「夢」に関連するドラえもんの他の作品について書かれています。

ゆめの町、ノビタランド

ゆめの町、ノビタランド 扉絵

てんとう虫コミックス第3巻に収録されている「ゆめの町、ノビタランド」。

この話は、誰もが子供の時に考える「こどもだけの世界が欲しい」夢を叶える話です。ドラえもんにはこういった「こどもだけの世界」を作る話が数多くあります。特に「ゆめの町、ノビタランド」ではミニチュアの町でその夢を叶えます。

このテーマでは「こどもだけの世界」を作った他の作品などについて書かれています。

ドラえもんは物語る 感想

とにかく幅が広い。

5つの話の内容はもちろん、そこから広がる関連作品、藤子F不二雄への敬愛、ととにかく幅広く楽しめる作品でした。

「ドラえもん」から始まり、次々と広がる話題。分析されたドラえもんから浮かび上がるのは、ドラえもんってこんなにエンターテイメント性に富んでいるんだなということです。

作者の深いドラえもん愛と分析を知りたい人はぜひ。