簿記とは?
企業規模や業種・業態を問わず必ず全ての企業で使われている経営活動を記録・計算・整理し、経営成績や状態を明らかにする技能です。
帳「簿」を「記」入することから簿記と呼ばれます。
簿記検定とは?
原価計算初級、簿記初級、3級、2級、1級と段階が分かれています。
・原価計算初級…業種・職種にかかわらず事業の収益性を把握するための基礎知識。
・簿記初級…業種・職種にかかわらず日常業務をこなすための基礎知識。(2017年4月から施行され、今までの4級にも準じているが3級、2級の出題項目も一部含まれる。)ネット受験。
・3級…身に付けておくべき「必須の基礎知識」。企業から評価されるようになるのは3級から。(2019年度から改定され、より実践的な問題が出題されるようになります)
・2級…経営管理に役立つ資格で、最も求められるレベル。財務諸表の数字から経営内容・状態を把握でき、適切な会計実務を行うことができる。
・1級…会社法、財務諸表等規則をふまえ経営管理や分析を行うことができる。国家資格である税理士、公認会計士などの受験資格に必須。
初級は入門レベル、仕事として役立ってくる3級からで経理・会計として働くのであれば2級以上の取得が望ましいとされています。
簿記検定の申し込み方法
申込の日時や方法は各商工会議所によって違うため、近くの商工会議所での確認が必要です。受験資格はありません。誰でも受けられます。
合格基準はそれぞれ100点満点中70点以上となり、3級の合格率は30%~40%程度、2級は、30%程度、1級は10%程度となります。
簿記検定3級 受験のきっかけ
就職に役立てるためです。簿記検定に合格しているということは、企業・会社の経営に関して一定の理解をしているという認識をされます。
簿記検定のメリット
就職や転職に有利なのはもちろん、今現在勤めている会社でのキャリアアップを目指す人にも人気です。
取得を奨励している企業も多く、取得する事によって資格手当てがつく会社もあります。簿記ができるということは、ビジネスの基本となる知識や理解力はもちろん、
「コストを考えて仕事ができる人」
「取引先の営業状態を考え、リスク管理もできる人」
と思われるのです。
簿記検定3級の勉強方法
繰り返しテキストを読む
テキストについても様々あり、通信教材など多種多様に出ているので、ご自身に合ったものを選んでください。ただ、テキストは最新のものを選ぶようにしましょう!
読み方ですが、最初はざっくりと読むようにしましょう。だいたいイメージを掴む程度に読みます。もちろん、分からないところだらけですが、最後までパラパラとめくっていきます。2週目以降は、丁寧に読んでいきましょう。
過去問題集の取組
過去問題集は、試験当日と同じように挑戦しました。なぜなら、意外と計算量があり、慣れていないとあっという間に時間をオーバーしてしまうからです。何度も解き、時間配分を考えながら解くようにする必要があります。
おススメのテキスト
私は全く知識がない状態から合格を目指したので、テキストを選ぶ際に一般的な言葉で解説され、イラストが入っていて理解しやすいものを購入しました。この「すっきりわかるシリーズ」は、初心者にもわかりやすく書かれているのでとてもおススメです。
簿記検定は年3回開催され、その都度改定もされています。あわせて過去問題集も新しいものを選びましょう。
また、電卓選びも意外と重要です。3級以上では電卓が必須となってきますが、正直言って試験当日は時間との戦いです。電卓選びとして
・最低10桁表示(12桁がベスト)
・「00」又は「000」が付いている(「0」だけだと打ち間違いも!ミス防止と時短!)
・早打ち機能(キーロールオーバー)→電卓に慣れてくると、入力が早くなりますがこの機能がついていないと、入力したはずのものが入ってないことも…ミスにつながります。
こちらは電卓技能検定や簿記検定で推奨されている品ですが、キーの大きさや配置など多様に販売されているので、自分に合ったものを探してみるといいと思います。
簿記検定3級 合格のコツ
・毎日勉強する!
簿記は一日でも間が空くとどんどん頭から抜けて行ってしまいます。短い時間でも構わないので、毎日簿記と向かい合うようにしましょう!
・自分に合うテキストを選ぶ!
自分が分かりやすい!と思うものを選びましょう。ただし、最新版を選ぶことが必須です。
・復習は時間を空けてから!
人はどんどん忘れていく生き物です。時間を空けて復習することで、長期記憶として脳に保存することができます!
簿記検定の受験者へ
簿記では、勉強する上で得意・不得意分野がでてくると思います。
合格するためには、不得意分野をどう挽回するかが重要です。
完璧に勉強ができて、当日に望めればいいのですが全ての人が完璧な状態で試験に望めるわけではありません。時には、できないことを切り捨てることも合格には重要です。先に得意な問題を解き、落ち着いた状態で次に進むなど、時間配分も重要になってきます。
努力に優るものはありません!ぜひ合格を目指して自分の評価を高めましょう!