小説が好きで野球が好き。そんな方にピッタリな小説を紹介します。
その小説とは
「ザ・ウォール」(堂場瞬一)です。
ザ・ウォールのあらすじ
かつての名門チーム・スターズは低迷にあえいでいた。今シーズンは本拠地を副都心である新宿に移転。その新たな球場は周囲を高層ビルに囲まれている…
施設やサービスでの観客増を目論む大リーグ好きのオーナー、打者有利の球場に苦しめられつつも堅実な采配で試合に臨む監督。
野球に対する考え方の違いから、2人の間には軋轢が生まれ…
「スターズ」シリーズ最新作(2019.11.3現在)!
ザ・ウォールの感想
試合描写が細かく、あっという間に読み終えました。
プロ野球はビジネスとして集客重視のオーナーと今ある戦力で最善の戦い方をする監督。かなりリアリティのある話で、プロ野球の暴露というか、内情というものも見えてきて面白いです。
堂場瞬一さんのスポーツものにははずれがありません。
まだ読んでいないのですが「スターズ」はシリーズ物として、監督が現役の時の話もあるようなのでぜひこちらも読破しようと思います。
作者:堂場瞬一について
1963年生まれ。青山学院大学国際政治経済学部卒業。2000年『8年』で第13回小説すばる新人賞を受賞し、デビュー。警察小説とスポーツ小説の両ジャンルを軸に、意欲的に多数の作品を発表している。
引用:実業之日本社
前職が新聞記者ということだけあって、執筆速度が速く次々と作品を世に送り出しています。そのアイディアは新聞記者時代に培った経験が役立っているとのこと。
堂場瞬一の作品を簡潔にまとめるならば
・シリーズ作品が多い
・その時々の社会問題を扱っている
・読みやすい文体
・キャラクターが他の作品にも登場する
だと思います。
そのため、多くのファンが惹きつけられています。
堂場瞬一のおススメ本
『雪虫』
数多くのファンがいる人気シリーズ「鳴沢了」の第一作目です。
親子三代に渡り警察官である鳴沢了。新興宗教の教祖が殺害された事件を捜査していく中、特捜本部長である父からは「手を引け」と言われ…
鳴沢親子の心理描写が繊細かつ鮮明に描かれています。
『ラストダンス』
今回ご紹介した「ザ・ウォール」で監督である樋口の現役時代から引退するまでが描かれています。
活躍を期待されながらも準1軍として下積みを続ける樋口、ドラフト5位で入団したライバル真田はスター投手へ…
同期2人の引き際はいったいどうなるのか…
堂場瞬一の作るストーリー、人間味溢れるキャラクターにはまること間違いなし!