映画化もされた本、以前「クリーピー」の感想でご紹介した前川裕さん2作目となる
「アトロシティー」です。
アトロシティーのあらすじ
【アトロシティー:残虐、暴虐、非道】
続発する詐欺的訪問販売。生活保護を受けずに餓死した母娘。
押し込み強盗の真相。少年犯罪加害者…
取材を続けるジャーナリストがいつしか動機も手口も不明な事件の渦に巻き込まれていく…
アトロシティーの感想
多くの事件が登場し、何がどのように繋がるのか予想しながらも、最終的には予想外の結末にページをめくる手が止まりませんでした。
訪問販売に限らず、知らない人が来たら安易にドアを開けない。現実に徹底しようと思う作品でした。
「クリーピー」に似たようなテイストの作品です。
作者:前川裕について
1951(昭和26)年東京都生まれ。一橋大学法学部卒。東京大学大学院(比較文学比較文化専門課程)修了。2019年7月現在、法政大学国際文化学部教授。専門は比較文学、アメリカ文学。2012(平成24)年、『クリーピー』で日本ミステリー文学大賞新人賞を受賞、作家として本格デビュー。他の著書に『ハーシュ』『イン・ザ・ダーク』『アンタッチャブル』『クリーピー スクリーチ』『イアリー 見えない顔』などがある。
引用:新潮社
後味の悪い…不気味な作品が多いです。また、現実的な社会の闇や凄惨な事件がほとんど…。
前川裕のおすすめ本
『クリーピー』※「クリーピー」の感想はこちら。
大学の犯罪心理学教授、高倉。
高校の同窓会で約30年ぶりに警視庁捜査一課、野上と再会します。
野上に事件の分析を依頼された高倉の周りでは、奇妙な隣人の発言や向かいの家の出火、さらには野上までが失踪してしまうなど様々な出来事が次々と起こり…
しかしそれは恐怖の始まりでしかなく…
『死屍累々の夜』
過去20人に迫る死者を出した【木裏事件】。
ドキュメンタリー形式で描かれるストーリーは、フィクションとは思えないほどリアルです。
日常に潜む恐怖を味わいたい方にお勧めです!